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2022.04.07 08:38

早く平和な母国に 高知県議会でウクライナ人男性が講演

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母国ウクライナへの思いを話すコスチャンチン・オヴシアンニコウさん(県議会棟)

母国ウクライナへの思いを話すコスチャンチン・オヴシアンニコウさん(県議会棟)

 ロシアのウクライナ侵攻が続く中、高知工科大学で経済学を研究しているウクライナ人男性が6日、高知県議会で講演し、母国の平和を求める思いを訴えた。県議会は2月定例会で、ロシアに対する非難決議を全会一致で可決している。

 首都キーウ出身のコスチャンチン・オヴシアンニコウさん(31)。2014年から筑波大学大学院に留学して博士号を取得し、昨春から高知工科大で教壇に立ち、日本企業の労働政策などを研究している。ウクライナの支援イベントを企画している県議有志がオヴシアンニコウさんを招き、勉強会を開いた。

 オヴシアンニコウさんは、南東部マリウポリなどの都市が無差別に爆撃され、食料や医療が不足するなど人道危機が深刻化していると指摘。民間人の殺害も含め「ロシアの責任は厳しく問われないといけない」と強調し、経済制裁を強化する必要性を訴えた。

 ロシア軍が撤退したキーウ周辺は「少し安全になり、市民が戻りつつある」とし、同国西部に避難していた父親(53)もキーウに戻ったことなどを紹介。一方、ロシアの勢力下にある地域では「情報が統制されている」ことを懸念した。

 これまでの日本の支援に謝意を示すとともに、さらなる避難民の受け入れを要望。住宅提供、働く場や教育環境の確保が必要だと述べた。また「私が生まれた当時、ウクライナは平和で日本の日常と同じような生活を送っていた。だが平和は永遠ではない。平和なうちに国を守ることを考えないといけない」と話した。(大山泰志)

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