2022.04.05 18:16
「民間人虐殺」拡大 ロシア兵1600人組織的関与か
4日、ウクライナ・ブチャで、損壊した集合住宅の近くを歩く人たち(ゲッティ=共同)
【リビウ(ウクライナ西部)共同】ウクライナ当局は4日、首都キーウ(キエフ)近郊での多数の民間人殺害を巡る捜査を本格化し、大きな犠牲が報告されたキーウ州ブチャを上回る被害を同州ボロディアンカで確認した。犠牲者数は拡大する見通し。ウクライナ国防省はブチャで「戦争犯罪に直接関与した」とするロシア兵約1600人の名簿を公開。ロシア軍の組織的な行動との見方が出ている。
多数の民間人殺害を「虐殺」と非難する国際世論が高まり、ロシアは孤立化が加速。残虐行為の実態が明らかになるにつれて対話の雰囲気がそがれ、停戦交渉は難航が予想される。