2022.04.03 21:00
「敵基地攻撃能力」保有が大勢 政府、非公開で有識者聴取
外交・安全保障政策の長期指針「国家安全保障戦略」など3文書の改定を巡り、これまで政府が実施した有識者ヒアリングで、相手国領域内でミサイル発射を阻止する「敵基地攻撃能力」保有を求める意見が大勢を占めたことが分かった。聴取は非公開で明確な反対意見はなかった。名称変更や国是である専守防衛の見直しを求める声も出た。政府は保有明記の根拠として、年末の閣議決定へ作業を本格化させる方針だ。複数の政府関係者が3日、明らかにした。
聴取は外交・防衛分野の高官OBが中心で「結論ありきで拙速だ」との批判を受ける公算が大きい。