2022.04.03 11:14
長野・善光寺で御開帳始まる 参拝密避け最長88日間
御開帳で姿を現した国重要文化財「前立本尊」=3日早朝、長野市の善光寺本堂(代表撮影)
長野市の善光寺で3日、国重要文化財「前立本尊」の御開帳が始まった。新型コロナウイルスの影響で1年遅れの開催となった。参拝者の密を避ける狙いから通常より1カ月長くし、過去最長の88日間。6月29日まで感染防止に万全を期して行われる。
厳粛な雰囲気に包まれる中、本堂で午前6時20分すぎに大勧進の栢木寛照副住職が厨子の扉を開けた。前立本尊が姿を見せると、未明から集まったマスク姿の参拝客らが手を合わせ、感慨深い様子で見守った。御開帳の始まりを告げる開闢大法要も営まれた。
本尊の「一光三尊阿弥陀如来」は絶対秘仏とされ、前立本尊は身代わりとして鎌倉時代に作られた。