2022.04.01 16:45
プランクトンのDNA一致 北海道とロシアの赤潮原因
プランクトンのDNAが一致した海域、日本、ロシア、カムチャツカ半島
昨年秋に北海道で発生した大規模な赤潮の原因となった植物プランクトン「カレニア・セリフォルミス」と、2020年秋にロシア・カムチャツカ半島沿岸で赤潮を引き起こした「カレニア」のDNAの主要な部分が一致したことが1日までに分かった。同一のプランクトンである可能性が高まった。東大大学院などでつくる研究チームが論文を発表した。
赤潮の原因となるプランクトンは一般に低温下では死滅するが、研究チームは、カムチャツカ半島沿岸から北海道に運ばれたものだとすれば、水深100メートル付近で水温が2度の寒冷な親潮の流れの中で越冬したことになると指摘している。