2022.03.30 17:43
全日空、月給5%カット解消 若手社員らの離職に対処
羽田空港の国内線ターミナルで離陸の準備をする全日空機=1月
全日本空輸が基本給と諸手当の一律5%カットを3月末で終了することが30日、分かった。新型コロナウイルス禍の緊急対応として2021年1月から続けてきた人件費削減策を見直す。旅客需要の回復はなお厳しい状況だが、若手社員らが生活不安を抱え、離職が相次ぐ事態に対処する必要があると判断した。
月給カット解消の方針は30日に労働組合に伝えた。全日空はボーナスに相当する一時金の支給を21年度は夏冬とも見送っている。22年度については最大労組「ANA労働組合」が夏冬計3・0カ月分を要求しており、経営側は予算確定後に対応方針を示す考えだ。