2022.03.30 11:10
北海道美瑛町で新酒掘り出し 雪中で熟成、味まろやか
タンクが埋まった雪山を掘り崩す高砂酒造の社員たち=30日午前、北海道美瑛町
北海道美瑛町で30日、高砂酒造(旭川市)が、雪の中に埋めたタンクで約3カ月熟成させた新酒を掘り出した。雪の中は0度程度に保たれ温度変化が少ないため、熟成が安定し、香りが良く味がまろやかに仕上がるという。
同日午前10時、社員約10人がシャベルで雪山を掘り崩すと、高さ約3メートル、直径約2メートルのタンクが姿を現した。純米酒を味見した杜氏の森本良久さん(53)は「例年通りの味で一安心。フルーティーでやわらかい味を楽しんでほしい」と話した。
北海道の大自然を酒造りに活用するため1997年から始め、毎年1月ごろに雪に埋める。純米酒と純米吟醸酒の2種類がある。