2022.03.28 19:15
円安は物価高助長、家計に打撃 一時125円台、6年7カ月ぶり
28日の外国為替市場では、日米の金融政策の違いが意識され、円相場は約6年7カ月ぶりに1ドル=125円台を付けた。円安は輸出企業の業績の追い風となる一方、原油高をはじめとする足元の輸入物価上昇を助長し、家計への打撃は大きい。過度な円安は新型コロナウイルス禍からの回復途上にある日本経済の痛手になる恐れがある。
歴史的なインフレを抑え込むため利上げの加速に乗り出す米国と、金融緩和で当面低金利が続く日本の間で金利差が開き、運用に不利な円が売られる流れに歯止めがかからなくなっている。