2022.03.25 14:16
諫早湾堤防「開門」は無効 差し戻し審、判断統一の流れ
福岡高裁=25日午後
国営諫早湾干拓事業(長崎県)の潮受け堤防排水門を開けるよう命じた確定判決の無効化を国が求めた訴訟の差し戻し控訴審で、福岡高裁(岩木宰裁判長)は25日、国の請求を認め、確定判決が無効だとする判決を言い渡した。堤防閉め切りから4月で25年。干拓を巡る法廷闘争は長期化し「開門」「非開門」の相反する司法判断が併存してきたが、非開門で統一される流れが強まった。
漁業者側は不服として、最高裁に上告する考えを明らかにした。
今回の請求異議訴訟は、開門を命じた2010年12月の確定判決が無効だとして国が起こした。