2024年 05月03日(金)

現在
6時間後

こんにちはゲスト様

2022.03.22 08:38

「父超えた」「3世代で初戦突破」高知高校の応援団沸く センバツ甲子園

SHARE

5回表、先制点に沸き立つ高知の応援団(甲子園球場=久保俊典撮影)

5回表、先制点に沸き立つ高知の応援団(甲子園球場=久保俊典撮影)


 甲子園球場で21日行われた選抜高校野球大会1回戦で、高知は東洋大姫路(兵庫)を4―2で破った。4年ぶりの挑戦に、選手たちは気負いなく臨み、集中打で相手投手を攻略した。スタンドの保護者はさまざまな思いをはせながら、子の勇姿を見守った。

 雨で1日順延し、迎えた初戦。保護者ら約200人が一塁側アルプス席に集まった。

 川竹巧真選手の父で保護者会長の尚樹さん(46)は、日々刻々と変わる新型コロナウイルスの感染状況に気をもんできた。

 「中止は選手がかわいそう。せめて無観客でもと思っていたが、来られてよかった」

 尚樹さんは、浜口佳久監督と高知高の同級生。4番打者としてチームをけん引したが、甲子園の土は踏めなかった。父と同じ4番に座った川竹選手は一回表、レフトに鋭い二塁打を放ち、ベース上で高々と腕を掲げた。

 尚樹さんは勇姿に目を細め、「僕なんかとっくに超えちゅう。甲子園に連れてきてくれて感謝です」。

 息詰まる投手戦が続いた五回表。1死一・三塁から、先発投手の山下圭太選手が三塁線へ適時打を放ち均衡を破る。高知はこの回、連打で3点を挙げた。

 山下選手の前の打者として、ヒットエンドランでチャンスをつくったのは三谷高慶選手。祖父の勝水さん(70)が高知、父の高由さん(42)は明徳義塾で甲子園に出場し、いずれも初戦を突破。今回の勝利で、3世代にわたる快挙を果たした。

 「二度あることは三度ある。やっぱり勝ってくれた」と高由さん。「この大歓声を一秒でも長く経験してほしい」と、息子たちのさらなる奮闘を笑顔で願った。(馬場隼)

 ▽1回戦
高知
000 031 000━4
000 000 020━2
東洋大姫路(兵庫)

高知のニュース 高校野球 高知のスポーツ

注目の記事

アクセスランキング

  • 24時間

  • 1週間

  • 1ヶ月