2022.03.18 08:28
円熟の技光る力作410点 高知県立美術館でオールドパワー展開幕
創作意欲にあふれた力作が並ぶ「第50回高知県オールドパワー文化展」(高知市の県立美術館=森本敦士撮影)
同展は例年9月に開催されていたが、県女流展が昨年で終了したことから、公募展のない3月に会期が変更された。
洋画、日本画、書道、写真、工芸、彫刻の各部門に計403点が出品され、119点が入賞。全出品作品と、審査員の作品7点を合わせた410点を展示している。
一瞬の表情や美しい景色を捉えた写真や、構図を練り上げて描かれた絵画、創意工夫を凝らした工芸など、創造力あふれる作品群が会場を彩る。
オールドパワー展は1972年、「趣味を生かし、老後を明るく豊かに」をテーマに始まった。会場には、半世紀の歩みを振り返る年表や新聞記事のパネル展示も。2回展から22回展まで盆栽部門があったことや、10回展の開幕日に郡部からバス4台で高齢者学級約200人が鑑賞に訪れたことなどが紹介されている。
夫婦で来場した高知市の森野右介さん(76)は「目の付けどころや発想が面白い。同世代が頑張っているのに刺激をもらった」と話していた。
県、県社会福祉協議会、高知新聞社などの主催。会期は22日まで。入場無料。(楠瀬慶太)