2022.03.16 19:00
製造業大手の賃上げ加速、春闘 デジタル人材獲得競争も背景に
集中回答日を迎え、各社の回答をボードに書き込む金属労協の担当者=16日午後、東京都中央区(代表撮影)
製造業の主要企業は22年春闘の集中回答日である16日を迎え、自動車や電機大手で満額回答が目立った。鉄鋼大手は基本給を底上げするベースアップ(ベア)が復活。コロナ禍からの業績回復や、デジタル分野を巡る人材獲得競争を背景に賃上げが加速した。賃上げ率は8年ぶりに2%を下回った前年から持ち直しそうだ。
岸田政権は「成長と分配の好循環」を掲げ、コロナ前の業績水準を回復した企業には3%超の賃上げを期待すると表明。ウクライナ侵攻など懸念がある中、賃上げがどこまで広がるかが焦点になる。
電機大手7社は日立製作所と東芝、NECの3社が月額3千円のベア要求に満額回答した。