2022.03.15 21:16
銀行への新規制導入24年に延期 金融庁、コロナ長期化で
金融庁が大手銀行向けの新たな資本規制「バーゼル3」の適用時期を1年延期し、2024年3月末とする方針を決めたことが15日、分かった。新型コロナウイルス禍の長期化により導入延期の動きがある欧米と歩調を合わせ、大手行の競争力を確保する。
国内業務が中心の地方銀行や信用金庫では、予定通り25年3月末の適用を目指す。
世界の金融当局でつくるバーゼル銀行監督委員会が決める国際的なルールは「バーゼル規制」と呼ばれる。この第3弾である新規制は、財務の健全性を示す自己資本比率の最低基準を海外で業務を行う大手行で8%、地銀などで4%とするのが柱だ。