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2022.03.14 08:38

高知県南国市のペット店、犬猫販売終了→譲渡会場新設「一匹でも命救いたい」保護団体に場所提供

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新しい飼い主との出合いの場として改装された展示スペース(写真はいずれも南国市の「アシスト南国」)

新しい飼い主との出合いの場として改装された展示スペース(写真はいずれも南国市の「アシスト南国」)


 高知県南国市篠原のペット店「アシスト南国」がこのほど、犬猫の譲渡会に使えるスペースを整備し、保護団体への無償提供を始めた。同店はこれに合わせ、犬猫の販売を終了。いずれも県内のペット店では初の試みで、同店は「一匹でも多くの命を救いたい」としている。

 住宅建築やホームセンター事業などを手掛ける「フタガミ」が運営。2005年にオープンし、ドッグランやペットホテルなどを併設し、鳥や小動物、観賞魚なども販売してきた。

 4年前からは、屋外スペースを保護団体主催の譲渡会場として提供。週に1回程度開催していたが、天候や暑さ対策が課題になっていた。

 動物愛護への意識が高まる中、同店は保護団体のサポートに注力するため、1月末に犬猫の販売を終了した。販売用のショーケースを撤去するなどして、複数の猫が遊んだり走り回ったりできるような展示スペースに改装。壁には上って遊べる木製の足場も設置した。

壁に設置された足場で過ごす保護猫

壁に設置された足場で過ごす保護猫

 リニューアルオープンした13日に開かれた譲渡会には犬猫約20匹が集合し、多くの家族連れらでにぎわった。NPO法人「アニマルサポート高知家」(高知市)の吉本由美理事長(61)は「すばらしい決断に感謝している。いつでも譲渡会ができて心強い」と喜んでいた。

 保護団体と協力し展示スペースで常時、保護猫を見てもらい、飼い主を見つける活動もしていく予定で、同店の前田英良店長(42)は「今までより保護犬猫に触れる機会が増える。出合いの場の一つとして広がってほしい」と話している。(小笠原舞香)

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