2022.03.12 18:00
電機大手、ベア1500円軸に 業績回復、前年上回る水準
電機大手が2022年春闘で、基本給を底上げするベースアップ(ベア)に関し、月額1500円を軸に調整していることが12日、分かった。業績の回復基調を反映し、前年のおおむねベア千円以上で決着した水準を上回る見通しだ。経営側は16日にそれぞれの労組へ回答する予定。
電機大手の労組は前年要求より千円多い3千円のベアを統一して求めていた。経営側はIT分野を中心に堅調な業績を踏まえ、前年の水準から上積みする必要があると判断。ただ経営環境を巡っては、半導体不足やロシアへの経済制裁など先行き不透明感がある。
電機連合は各労組の交渉状況に応じ、回答のばらつきを認めている。