2022.03.10 16:26
ウクライナ関連本に注目 続々増刷、ネットで無料公開も
ウクライナやロシアの関連本が並ぶ書店の特設コーナー=9日、東京都千代田区の丸善丸の内本店
ロシア軍のウクライナ侵攻以降、両国に関する本や漫画が注目されている。出版社は増刷やインターネットでの無料公開でニーズに対応しているが、犠牲者が増え続けている人道危機だけに宣伝は控えめ。関係者は「売れることに後ろめたさもある」と複雑そうだ。
中央公論新社が3万部増刷に踏み切ったのは、黒川祐次・元駐ウクライナ大使の著書「物語 ウクライナの歴史」。2002年の刊行以来、ロシアによるクリミア強制編入など、ウクライナがニュースになると注文が増えるという。昨年刊行の「現代ロシアの軍事戦略」は筑摩書房が2万部を増刷した。