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2022.03.10 08:34

お帰り萌寧!昨季賞金女王に東京五輪銀メダル…高知で快進撃再現を 明治安田生命レディス(土佐CC)3/11開幕

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撮影協力・琉球新報社

撮影協力・琉球新報社

 2021年に開催された女子ツアー37試合のうち、実に8大会で勝利を積み重ねた稲見萌寧。20年と統合されたシーズンで賞金女王となり、一躍国内トッププロとなった。その快進撃の序章となった試合が、3月に香南市夜須町の土佐カントリークラブで開かれた「明治安田生命レディス ヨコハマタイヤトーナメント」。ターニングポイントとなった大会が、再び幕を開ける。

 シーズン序盤、太平洋を望む風光明媚(めいび)なシーサイドコースは、ツアープロにとっては試練の場となる。戦略性に富んだコースレイアウト、芝目の読みにくい速いグリーン、そして、選手の心をあざ笑うかのように、くるくると向きを変える強い風。あまたのゴルファーが苦しんできた。

 それでも、トーナメントボードの最上位に名を刻むプレーヤーたちは、素晴らしい妙技を駆使し、試練を克服してきた。稲見もその一人だ。

 昨年大会、第2日に66をマークして、トップに立った稲見。ただ、最終日はなかなかスコアメークできない。それでも大事な一打をこつこつと沈めて、踏みとどまる。大崩れしそうなトラブルホールも、驚異的なリカバリーでしのぎ切った。

 ベテラン勢の勝利が多い中、ショットやパットの正確性のみならず、厳しい状況下でも心は折れずに戦い続ける精神力も武器に、21歳7カ月にして栄冠を手にした。そんな若き女王が土佐路に帰ってくる。難コースで再び快進撃を披露するのか。ギャラリーの期待は高まる。

 ◇ 

 大会は11日から3日間。ツアーの名称が「ヨコハマタイヤPRGR(プロギア)レディス」だった19年以来3年ぶりに有観客で行われる。(吉川博之)

 稲見萌寧(いなみ・もね) 2018年、プロテストに合格すると、19年7月の「センチュリー21レディス」でツアー初優勝。シーズンが統合された20~21年は、20年の「スタンレーレディス」、21年は「明治安田生命レディス」を皮切りに8勝して計9勝。初の賞金女王となった。8月の東京五輪でも銀メダルを獲得。東京都豊島区出身。1999年7月29日生まれ、166センチ。

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