2022.03.02 09:09
NY原油、一時109ドル台 8年半ぶり、小麦も高騰
米テキサス州ミッドランド近郊にある石油関連施設=2019年8月(ロイター=共同)
【ニューヨーク共同】1日のニューヨーク原油先物相場は急騰し、指標の米国産標準油種(WTI)の4月渡しが同日夜の時間外取引で一時1バレル=109ドル台と、2013年9月以来、約8年半ぶりの高値をつけた。ロシアのウクライナ侵攻による戦闘激化を背景に、小麦や金の先物相場も上昇した。
WTIの1日終値は前日比7・69ドル高の1バレル=103・41ドル。欧米などの経済制裁に対抗し、ロシアが原油供給を絞るとの懸念が強まった。国際エネルギー機関加盟国が石油備蓄の協調放出を決めたが、相場への影響は限られた。ロシアの主要輸出品の小麦も、需給逼迫への懸念から買いが膨らんだ。