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2022.03.01 08:35

四国霊場巡る歴史の道 大月町の遍路古道に木橋や案内板 高知県のふるさと納税で修繕

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遍路古道に新たに設置された木橋(大月町赤泊)

遍路古道に新たに設置された木橋(大月町赤泊)

 高知県が遍路文化を継承しようと集めたふるさと納税寄付金を活用してこのほど、幡多郡大月町の遍路古道が修繕された。委託を受けた町民保全グループが木橋や案内板を設置し、「向こう10年はしっかりした道を維持できそう」と喜んでいる。

 遍路古道は同町才角―赤泊間の約5キロで、途中の月ケ丘には四国霊場番外札所月山神社がある。町民有志が2004年に草木除去などで復元したものの、橋の老朽化や急傾斜地の整備が課題になっていた。

案内板も設置した(大月町月ケ丘)

案内板も設置した(大月町月ケ丘)

 県は遍路道保全へ20年、「『高知家』遍路道プロジェクト」を開始。第1弾となる土佐清水市内の事業に続き、大月町分の費用を21年7~10月、クラウドファンディング型のふるさと納税で募った。

 目標の100万円を超える約137万円が集まり、県は21年度から2年に分けて大月町へ補助。町委託を受けたNPO法人大月地域資源活用協議会が、21年11月から橋架け替えや傾斜地の階段設置に取り組んだ。経路などを示す案内板も33カ所に設置した。

 2月23日には同協議会が古道を歩くイベントを開催。修繕箇所を説明して回った岩瀬文人事務局長(64)は「なかなか手を出せなかった場所も直せてよかった。広く知ってもらい、長く守っていける仕組みを考えたい」と話していた。(新妻亮太)

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