2022.02.25 08:47
観光業者も待つキャンプ 米大リーグ、労使交渉難航
米アリゾナ州スコッツデールにある野球関係の衣料品などを扱うアパレルブランド店(手前)=20日(共同)
昨シーズン、投打の「二刀流」で日米を席巻したエンゼルスの大谷翔平選手の活躍で盛り上がった米大リーグは、機構と選手会による労使交渉が難航し、キャンプが始まっていない。やきもきしているのはファンだけでない。エンゼルスを含め15球団のキャンプ地で、経済効果を見込むアリゾナ州の観光業関係者も不安を抱えながら交渉の行方を見守っている。
フェニックス中心部のホテルに務めるマリア・グリフィンさんは「毎朝、情報をチェックしている」と肩をすくめた。砂漠地帯のアリゾナは過ごしやすい冬から春先までが宿泊業界の短いかき入れ時だ。中でも3月の売り上げは年間の9割近くに上るという。