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2022.02.23 08:38

1ラウンドも譲らない!女子ボクシング王者岩川美花(香南市出身)2度目防衛へ意欲 WBO女子アトム級2/25

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オンラインで取材に応じた岩川美花。「いい試合になると思います」と自信をのぞかせた

オンラインで取材に応じた岩川美花。「いい試合になると思います」と自信をのぞかせた

 香南市出身で世界ボクシング機構(WBO)女子アトム級王者の岩川美花(38)=兵庫・姫路木下=が25日、東京・後楽園ホールで2度目の防衛戦に臨む。相手は一昨年9月の初防衛戦で退けた日本女子アトム級初代王者の鈴木菜々江(29)=東京・シュウ。当初は昨年10月に予定されていたが、岩川の故障で延期されていた。岩川にとってはジム移籍後初の試合となる。

 神戸市で行われた初防衛戦は、積極的に前に出て接近戦を挑んできた鈴木に苦戦。しつこいほどのクリンチに手を焼き、得意の足を使ったボクシングを出せなかった。2―1の判定でベルトを守ったものの、「勝てたのは運が良かったから」と話したほどだった。

 右肩の故障は、防衛戦を半月ほど後に控えたスパーリング中に発生。「右肩からプチッと音がした」。腱(けん)板損傷で、1カ月ほどは右肩を上げられなかったという。

 その後、長い離脱が必要になる治療ではなく、けがと付き合う方針を選択した。肩の負担を減らすため、右ストレートは従来の肩を入れて打ち込む形から、まっすぐ打ち出す形に変更。左のパンチも強化してきた。

 前回は接近戦に苦しんだが、鈴木を想定した選手とのスパーリングを重ねて対策済み。「(距離を取って有効打を重ねる)アウトボクシングじゃなく、打ち合う覚悟でやりたい」と意気込む。

 昨春、所属ジムを移籍した。「一緒に練習する選手が多く、『世界チャンピオンはどんな練習してるん?』と見られるから、まじめにサンドバッグを打つようになった」と笑う。新しい環境がいい刺激になっている。

 後楽園ホールでの試合は、世界戦初挑戦で判定負けした2016年12月以来。とはいえ「別に嫌なイメージはない。(初防衛戦と違い)アウェーということはあるけど、『ボクシングの聖地』だからテンションが上がります」と頼もしい。

 右肩も現在は痛みが治まっているという。「鈴木さんとの対戦は避けては通れない道。1ラウンドたりとも譲りたくない。しっかり仕留めたい」と力を込めた。

 岩川の戦績は16戦10勝(3KO)5敗1分け、鈴木は15戦10勝(1KO)4敗1分け。(竹内竜一)

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