2022.02.21 08:35
<原晋監督>言語化して長所伸ばす―青学大陸上部に聞いてみよう!(6=終)
公開練習を見学に来た中高生陸上部員にアドバイスする原晋監督(春野陸上競技場)
Q 学生を指導する上で一番大切にしていることは何ですか。(竹内礼さん、49歳、高知市)
A 「俺の言うことを聞け!」じゃなくて、「なぜ?」を教えること。学生がチャレンジした時やチャレンジングな提案をした時に否定せず、まずやらせてみる。失敗しても怒らない。そのためには指導者自らがチャレンジングな気持ちで、実行していくこともベースになると思います。
Q いろんなタイプの選手がいると思います。一人一人の能力を伸ばしていくため工夫していることはありますか。(松崎由紀さん、45歳、高知市)
A 長所を伸ばす視点です。短所の改善もしますが、長所を伸ばす比率が多いです。特に言語化。具体的に言ってあげないと伝わりません。「君の良いところはここだよ」「こういう良いところがあるんだから伸ばしていこう」と。人間って承認欲求(を満たすこと)が必要です。
上級生、新入生に関係なく「組織の一員としてリーダーのマインドで振る舞ってほしい」と強く言います。たまたまキャプテン、たまたま寮長というポストをもらってるだけ。月5、6回行っているミーティングの中で、学生に自覚が生まれ、いろんなことを「考えられる」ようになります。
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