2024年 04月27日(土)

現在
6時間後

こんにちはゲスト様

高知新聞PLUSの活用法

2022.02.20 08:35

南国土佐の雪国 越知面(梼原町)―土佐鳥瞰紀行(62)

SHARE


 強い寒気の影響で、平野部でもうっすらと雪が積もった朝、国道197号を北に走った。津野山郷は南国土佐の豪雪地帯。山が深くなるにつれ、道路は解けきっていない雪が残る。ハンドルを握る手が震える。

 高岡郡梼原町まで来た。市街地はそれほどの積雪はなく、雪を求め、車を国道440号、地芳峠に向けた。すぐに道は真っ白。前を走る除雪車が頼もしい。梼原川沿いに5キロほど。子安トンネルを抜けるとそこは雪国だった。

 越知面(おちめん)。田野々、上本村、下本村、永野、太田戸、横貝、井の谷の集落の総称。かつては地芳峠を越えて松山市へ抜ける要衝だった。

 地域の入り口には旅人らを接待したという茶堂が立つが、さすがにこの雪では誰もいない。お堂には石像が並び、壁には道中安全と記されたわらじが掛けられている。

 近くの集落活動センター「おちめん」に寄ると「奥はかなり積もりましたよ。車に雪の屋根を載せて出勤しました」と支援員さん。雪を堪能した後、安全第一で帰路についた。(佐藤邦昭)

高知のニュース 梼原町 土佐鳥瞰紀行

注目の記事

アクセスランキング

  • 24時間

  • 1週間

  • 1ヶ月