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2022.02.21 09:00

青学大陸上部に聞いてみよう!番外編 連載で紹介しきれなかった原晋監督と選手の回答をウェブでご紹介

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 12~21日、高知合宿を行った青山学院大学陸上部(長距離ブロック)のメンバーが県民らの質問に答える「青学大陸上部に聞いてみよう!」コーナーの連載で、紹介できなかった回答を番外編として紹介します。

監督の声掛け 力に

■岸本大紀選手
  箱根駅伝を走っている時、後ろから原晋監督に声を掛けてもらうとどんな気持ちになりますか。(上岡彩乃さん、18歳、宿毛市)

  すごい力になってます。最初は集中し過ぎるあまり、前のめりになってしまうけど、「落ち着いて行けよ」の声で冷静に走れる。きついところの終盤はテンポよく声を掛けてくれるので、力を絞り出せるし、気分も上げられます。

  私は走ることが大好きです。どんな練習をすれば速く走れますか。(北川紗彩さん、11歳、安芸市)

  僕も小学2年から陸上をしてて、走ることが好きだったので、この気持ちよく分かります。大事なことは「走ることが純粋に楽しい」って思えること。小学校からは型にはめた練習はあまりしない方がいいのかな、と思ってて、他の競技とか、いろんな体の動きを経験した方がいいかも。心肺機能を高める水泳なんかいいです。僕もやってました。

  原監督に直してほしいところはありますか。(河野結衣さん、16歳、宮崎県)

  直してほしい、というか…。いつも寮で顔を合わせるんですけど、いきなり「どうしたんかね!?」って聞いてくるんです。監督は「あいさつみたいなもんだ」って言うんですけど、どうしたん? って言われても(笑)。「こんにちは」で終わりでいいのかな、とか、何か求めてるのかな、とか、どう反応していいのか…。ほかに言い方があるんじゃないかな~って思います。

  大学で一番きつい練習はどんなものですか。(小笠原孝朗さん、37歳、高知市)

  真夏の30キロ走ですね。1時間45分くらい走るので、途中何を考えてるのか分からなくなる(苦笑)。過呼吸や脱水症状で倒れたりする選手もいて、本当にやばいです。まあ、箱根2区とかが23キロで、それに上りと下りがあるので、30キロくらいは走れる力がないといけません。

目標を立てよう

■中村唯翔選手
  練習の休みの日は何をしていますか。(川村飛真さん、13歳、高知市)

  週1回オフがあって、僕はPCゲームをしたり、ユーチューブを見たりしてます。寮の仲間とやってますね。コロナ禍じゃなかったら、カラオケに行ったり、銭湯に行ったりします。

  一つのことに集中して長時間持続させるのに、どのようなメンタルトレーニングをやっていますか。(高橋智也さん、50歳、高知市)

  やってないです…。例えば、僕は長時間勉強するのが苦手で1時間も続きません。でも好きなことになると続きます。嫌なものを無理やり長時間続けるのは体に良くないかなって思います。すいません、答えになってなくて…。

  きつい練習を継続していくため、また強くなるために大切にしていることを教えてください。(岡田有倭さん、14歳、須崎市)

  目標を立てることが一番大事かな。青学の場合は、月1回、目標を管理するミーティングを行っていて、そこでチームメートと話し合い、目標を立てて、その達成に向けて、練習の組み立てやどんなスタンスでやるかとかを具体的に決めてます。

ベストな調整確立を

■中倉啓敦選手
  大会前の調整期間はどんなメニューで練習していますか。(岡崎柚胡さん、16歳、四万十市)

  出るレースによります。例えば5000メートルは短い距離なのでそこそこ速いペースでぱっと終わらせる感覚。逆に、20キロなら距離を踏んでおかないと後半バテるので、ペースを落として長めに走ります。

 僕の場合、20キロレースなら10キロ以上と決めてます。でも人によって調整方法は変わるので、自分でいろいろ試し、ベストな方法を確立していくのがいいと思います。期間は本番1週間前くらいです。

達成感が好き

■宮坂大器主将
  好きな練習は何ですか。(菅原知咲さん、15歳、山形県)

  「好き」の指標になるのは終わった後の達成感。夏場の距離走とか本当にきついんですけど、終わった後のやり切った充実感が好きです。

  ジョグの時に意識していることは何ですか。スピードは1キロ何分で走ってますか。(和田侑才さん、17歳、高知市)

  自分が一番走りやすい動きをして、力まないことを意識してます。フォームを改善したいなら、補強トレーニングとか、基本的な動きづくりとかをします。スピードについては、僕の場合、リカバリー系が4分30秒~5分。強化系が3分20秒~3分50秒くらいです。

 青学はジョグを大切にするチームで、その水準がすごく高い。強度の高い練習があるのに、ジョグで3分10秒くらいの選手もいて、さらに自分を追い込んでいる。全体的にみんな自主的に走っています。テスト期間でも走り込む選手がいて、それを見て周りが走り込む。そんな好循環がチーム全体に生まれるところに、青学の強さがあるのかな、と感じてます。

  メンバーの中で一番尊敬する選手は。(河野結衣さん、16歳、宮崎県)

  エースの近藤幸太郎です。フォームが一番きれいで、ばねもあって才能にあふれてる。それでもなおオフにトレーニングするとか、人並み以上の努力がこつこつできる。能力が高いのに自分に厳しく、性格も明るくて、すごく前向き。みんな尊敬してると思います。

大事なのは「なぜ」

■原晋監督
  常勝チームをつくるため、「続けること」「捨てること」をどのような基準で選択していますか。(赤崎浩平さん、34歳、香美市)

  世の中は常に動いてますよね。まずは一歩踏み出す勇気。迷ったらやる。それを真剣にやれば、失敗とか成功とかの判断がよりはっきり分かる。プラスに働くなら継続する、という思考でよいと思います。

 大事なのはトレーニングで「なぜこれが必要か」の「なぜ」。それを自分が努力していく仕組みに入れ込む。私は与えられたことをただただ「はい」とやるとアレルギーが出ますので、学生に「なんでその練習をやるの?」って聞いて「先輩が今までやってたから」と答えたら、ある種ぶち切れますよね(笑)。

  原監督の〝人を操る術(すべ)〟の秘訣(ひけつ)はどこにあるのでしょう。(麻岡薫さん、46歳、高知市)

  うーん、何が正しいか分かりません…。ただ、僕はミーティングなどを通して、社会や政府の在り方について真剣に怒ったり、えらく熱く語ったりするんです。その選手たちの反応を見て、肯定的だとか否定的だとかが分かるんですが、とにかく、自分の言葉で真剣に訴えるから、相手も真剣に感じるんだと思うんですね。

 やっぱり称賛してあげることが大事。大会で優勝したら、みんなの前でメダルや表彰状を渡す。全体の中で「おめでとう!」と褒めてあげる。

 僕はガキ大将だったから、人がどうすれば動くのか、くすぐり方がうまいかもしれません(笑)。3人兄弟の末っ子で、一番上は学校の先生で、二番目は中卒のヤンキーだったし、父は教員、おふくろは営業ウーマン。家庭環境もあって、今の僕があるのかな。

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