2022.02.19 08:43
気球で「宇宙旅行」を 札幌の企業、事業化目指す
岩谷技研が打ち上げた気球から撮影された地球=2021年10月(同社提供)
札幌市のベンチャー企業「岩谷技研」が、ガス気球による高度25~30キロの有人飛行の実現を目指して研究開発を進めている。一般的に宇宙空間は高度100キロ以上とされるが、同25キロの成層圏には「地球が青く見える宇宙的な光景」が広がるという。5年以内の事業化が目標だ。
同社の岩谷圭介社長(35)によると、想定するのはパイロットを含め6人ほどが乗り込める旅客用の気球で、成層圏に上昇し、海上に下降する約4時間の旅。ロケットより低価格で実現が可能とし、幅広い層にサービスを提供するため、将来的には1人100万円程度までコストダウンを進めたいとしている。