2022.02.18 12:07
「敵基地攻撃」名称変更に含み 首相、今後検討が必要
衆院予算委で答弁する岸田首相=18日午前
岸田文雄首相は18日の衆院予算委員会で、政府が保有の是非を検討する「敵基地攻撃能力」に関し、名称変更に含みを持たせた。「今後、名称も含めて検討していくことは考えていかなければならない」と述べた。緊迫するウクライナ情勢について、緊張緩和に向けた外交努力に尽力すると強調した。
ミサイルを相手国領域内で阻止する敵基地攻撃能力を巡っては、与党内に「敵基地」の言葉がふさわしくないとして呼称を変えるべきだとの意見がある。自民党の岩屋毅氏は、北朝鮮が使う発射台付き車両(TEL)などの技術を念頭に「敵基地とは何を指すか、概念が非常に曖昧だ」と指摘した。