2022.02.14 21:09
政府、対ロ制裁を本格検討 ウクライナ侵攻想定、複数案準備
自民党役員会に臨む岸田首相(中央)=14日午後、東京・永田町の党本部
日本政府は14日、ロシア軍によるウクライナ侵攻を想定し、対ロ制裁の検討を本格化させた。外務省や経済産業省を中心に、さまざまなレベルの侵攻に備えて複数の制裁案を準備する。日本を含む先進7カ国(G7)財務相も同日、ロシアを名指しして「経済・金融制裁を共同して科す用意がある」とした共同声明を発表。G7で一致団結して対応すると強調した。
岸田文雄首相は14日の自民党役員会で「仮にロシア制裁となった場合の具体的な内容について、米国や欧州主要国と調整を行っている」と言明した。これまで日本政府は、北方領土交渉への影響を懸念し、制裁という表現を避けていた。