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2022.02.13 08:45

京都仙洞御所に3隻目の木舟 高知県土佐清水の造船所、技術好評 4年ぶり納入

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完成した木舟と、喜ぶ関係者ら(土佐清水市浦尻)

完成した木舟と、喜ぶ関係者ら(土佐清水市浦尻)

 京都仙洞(せんとう)御所(京都市)の池で遊覧用に使われる木舟1隻を、土佐清水市浦尻の西岡造船所が造り、12日に京都市の発注業者に引き渡された。関係者らは「きれいな出来栄え」と完成を祝った。

 皇室関係者らが乗るもので、2015年、18年に続き3隻目。最初は、御所の整備を請け負う同市の斉藤造園が木舟を造ることができる業者を探していた際、土佐清水市出身の社員がいた縁もあって同造船所に行き着いた。同造園は納入された舟の出来栄えに満足し、「技術を評価して今回も依頼した」という。

 3隻目もこれまでと同型の全長6メートル、幅1・5メートルで、重さは約300キロ。スギの心材部分とヒノキを用い、同造船所の西岡広俊社長(75)や地元大工の吉田土使孝(としたか)さん(71)らが細部まで丁寧に仕上げていった。

 西岡社長は「3隻も造れるとは思わなかった。少しずつ慣れてきました」とにっこり。吉田さんも「御所の舟造りには、なかなか携われるものではない。仕事ができてうれしい」と笑みを浮かべていた。

 舟はトラックに積み込まれて京都市へ出発し、14日に進水式が行われる予定。これまでに造った2隻は、京都市の桂離宮や修学院離宮へ移っている。(山崎彩加)

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