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2022.02.12 16:41

ミャンマー、連邦合意75年 少数民族に和平呼び掛け

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 11日、ミャンマー・ネピドーで祝日「連邦記念日」を前に掲げられた国旗(AP=共同)

 【ヤンゴン共同】ミャンマーの首都ネピドーで12日、多数派のビルマ民族と少数民族が連邦制や自治権付与で合意した「パンロン協定」の締結75年を祝う式典が開かれた。クーデターで全権を握った国軍は少数民族武装勢力を招待し、恒久和平に向けた協議を呼び掛け、民主派との連携阻止を図った。


 合意の履行は実現していないが、この日は「連邦記念日」の祝日になっている。民主派の挙国一致政府(NUG)は、国軍が「テロ組織」に指定しており招かれなかった。国軍によると、約20ある武装勢力のうち11が出席。民主派に協力し、国軍と戦闘を続ける北部のカチン独立軍(KIA)などは出席を拒否した。


 式典では、それぞれの伝統衣装姿の民族が行進。ミンアウンフライン国軍総司令官は「少数民族武装勢力はテロ行為への協力をやめねばならない」と演説し、民主派との共闘をけん制した。また、国軍は拘束していた西部の武装勢力アラカン軍の兵士46人を解放し、恩赦で受刑者ら814人を釈放すると発表した。


 ミャンマーではビルマ民族が約7割を占める。英国からの独立に先立つ1947年2月12日、「建国の父」とされるアウンサン将軍が少数民族側とパンロン協定を結んだ。その後、将軍は暗殺され、48年1月に独立したものの、合意は履行されないままになっている。


 クーデター後に拘束され、軟禁中の民主化指導者アウンサンスーチー氏は将軍の長女。

(c)KYODONEWS

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