2022.02.12 10:03
トシリズマブをコロナ治療薬認定 WHO、途上国普及見込む
【ジュネーブ共同】世界保健機関(WHO)は11日、関節リウマチなどの治療に使われるトシリズマブを、新型コロナウイルス感染症の治療薬として事前認定した。国際機関による調達が可能となるほか、自前での審査ができない発展途上国での使用承認が拡大し、普及が進むことをWHOは見込んでいる。
WHOは昨年7月から、トシリズマブを新型コロナの重症患者に使用することを推奨してきた。日本でも今年1月、新型コロナ治療薬として承認されている。
トシリズマブは免疫の過剰反応によって起きる炎症を引き起こすタンパク質、インターロイキン6(IL6)の働きを抑える効果が示されている。