2022.02.12 10:02
イラン革命から43年 反米あおり、国民に結束訴え
米軍に暗殺されたソレイマニ司令官の写真を掲げる男性=11日、テヘラン(共同)
【テヘラン共同】1979年にイスラム聖職者による政教一致の支配体制が樹立されたイラン革命から43年を迎えた11日、イラン各地で記念集会が開かれた。イラン経済は米国による制裁の影響で低迷が続いている。高まる国民の不満の矛先が敵国に向くよう、反米感情があおられた。
反米保守強硬派ライシ大統領は首都テヘラン市内のモスク(イスラム教礼拝所)で演説した。イラン核合意の修復に向けてウィーンで開かれている米国との間接協議に関し「希望は抱いていない」と語り、経済的に自立するよう国民に結束を訴えた。
テヘラン中心部では集結した市民が「米国に死を」と反米スローガンを叫んだ。