2022.02.12 08:33
冬晴れの下で粛々ご神幸「秋葉まつり」終わる 高知県仁淀川町
冬晴れの下を静かに進む秋葉まつりの行列(仁淀川町別枝)
ご神体は9日に秋葉神社を出て、別枝の岩屋神社、旧関所番の市川家で一晩ずつ過ごした。最終日は秋葉神社に戻る「還御(かんぎょ)の儀」。例年約200人で編成するご神幸の行列は約20人に縮小され、鳥毛ひねりや太刀踊りの見せ場もなかった。
行列は清めの道具「サイハラ」を持った鼻高が先導。ご神体を入れた唐櫃(からひつ)や太鼓などが続いた。約3時間かけて午前11時半ごろ秋葉神社に到着し、神事を執り行った。
行列を見守った地元の山崎里美さん(68)は連年の縮小について、「祭りに合わせて帰郷する人にも会えなくて。心に穴があいたような感じ」。秋葉神社の中越八束(やつか)宮司(63)は「少人数で寂しいが、厳粛なお祭りはできた。来年こそは絶対に盛大にやりたい」と話していた。(楠瀬健太)