2022.02.08 08:34
落ち葉の間に春ひょっこり 山あいにフキノトウ 高知県香南市
落ち葉の間からひょっこりと顔を出したフキノトウ(香南市香我美町口西川)
フキノトウはキク科の多年草、フキの早春の花茎。数十個の頭花(とうか)を持ち、葉より先に地上に出る。
日当たりの良さからヒノサコの小字で呼ばれる香我美町口西川の谷川沿い。梅がほころび始めた里山の斜面では、親指大のつぼみが土を割って顔を出していた。
山主の男性は「苦味が分かるのか、悪さをするイノシシも不思議と遠慮しちゅう。天ぷらでも、すまし汁の薬味にしてもうまいね」。早春の山の恵みは、つぼみが固く、花芽が見え始めるまでが食べ頃という。(横田宰成)