2022.02.01 19:27
頭に傷痕、複数の縄文人骨発見 集団間で争いか、北海道
鈍器で殴られた痕(〇で囲んだ部分)のある頭蓋骨(青野友哉・東北芸術工科大准教授提供)
北海道伊達市の「有珠モシリ遺跡」で、集団間の争いが原因とみられる傷痕のある、縄文時代晩期の頭蓋骨が複数見つかった。発掘した東北芸術工科大(山形市)などの研究グループは「『縄文時代は平和だった』との理想化された認識に一石を投じる可能性がある」としている。
同時期に、西日本は農耕を中心とした弥生時代に移行。集団間の戦闘も起きており、研究グループの青野友哉准教授(骨考古学)は「玉突き的に人が移動した影響が、北海道にまで及んだのではないか」と分析した。
骨は約2400~2500年前のもので、全11体が同じ場所で見つかった。