2022.01.30 18:00
国軍、スーチー氏との対話拒否 合意でなく「提案」と
ミャンマーのアウンサンスーチー氏=2019年12月、オランダ・ハーグ(AP=共同)
【ヤンゴン共同】クーデターで全権を握ったミャンマー国軍のゾーミントゥン報道官が30日までに、共同通信の電話インタビューに応じた。昨年4月の東南アジア諸国連合(ASEAN)臨時首脳会議で合意した5項目は「提案」だったとし、軟禁中のアウンサンスーチー氏らを含む「全当事者による対話」は履行できないと言明、拒否する考えを示した。
クーデターから2月1日で1年。国軍は市民への弾圧をやめず、一部の民主派が地方を中心に武装蜂起し、ミャンマー情勢は混乱が続いている。国軍が合意を順守しない姿勢を鮮明にしたことで、打開に向けたASEANによる仲介は難航しそうだ。