2022.01.14 08:36
ダンス映像や美術表現…新時代アート見て触れて 「メディア芸術祭」高知市かるぽーと1/25まで
AIなど最新技術を使った芸術作品が並ぶメディア芸術祭高知展(高知市のかるぽーと)
同芸術祭は1997年からアート、エンターテインメント、アニメーション、マンガの4部門で優れた作品を表彰し、2002年から各地で受賞作を展示・上映。高知開催は初で、かるぽーとでは2021年受賞作を中心に19点を展示した。
展示作品の一つが、「らくがきAR」。紙に自分の描いた絵がタブレットの画面上で立ち上がり、跳ねたり、走ったりする姿に、高校生らは「自分の絵が動くなんて感動」「予想外の動き方をする」と歓声を上げた。
人工知能(AI)が巨大なモニターに植物画を描き続ける「Artificial(アーティフィシャル) Botany(ボタニ)」の脇には、牧野富太郎博士が描いた植物画を展示。高知市の増田教子さん(74)は「森の中を歩いているような感覚。牧野先生の絵も素晴らしく、見入ってしまいました」と目を輝かせた。
同展を監修した李明喜(リミョンヒ)さんは「面白い、楽しいものを集めた体験型の展覧会。会場で見て、触れて、楽しみ尽くしてほしい」とPR。同展は、15日と23日に受賞アニメ作品をかるぽーとで上映。高知市南金田の「蛸蔵(たこぐら)」では制作者らを招いてのトークショーも行われる(いずれも要予約)。(佐藤邦昭)