2022.01.11 08:36
思いがけない妊娠、1人で悩まず相談を 高知市の乳児院が窓口「みそのらんぷ」開設 匿名可能で無料
専用の部屋で相談に乗る「にんしんSOS高知 みそのらんぷ」(高知市の高知聖園ベビーホーム)
「にんしんSOS」は全国に約60カ所あり、妊娠や出産の悩みに対応している。四国では香川県にあり、「みそのらんぷ」で2カ所目。2020年に須崎市で起きた新生児遺棄事件を機に「赤ちゃんとお母さんを救いたい」と、日本財団の助成を受けて準備を進め、今月1日に開設した。
電話とメールで毎日、相談に乗る。相談は無料で匿名でも可能。聖園ベビーホーム内に専用の部屋を設け、職員が対応する。
施設長の武樋保恵さんは「産むと決めた場合、自分で育てるのか育てられないかで必要な支援が変わる」。ベビーホームの運営母体である社会福祉法人「みその児童福祉会」には、子育てのサポートを行う児童家庭支援センターもあり、「相談に乗るだけでなく、決断後も引き続き支えたい」と語る。
名前の「みそのらんぷ」には「温かな光に包まれ、あなたらしくいられるお手伝いをしたい」という意味を込めた。
「思いがけない妊娠をする人は、妊娠する過程でも傷ついている可能性が高い」と武樋さん。中高生らにも啓発を行う予定で、「『にんしんSOS』を通し、『あなたは一人じゃない』というメッセージを伝えたい」と話している。
相談は電話(0120・620・331)が午前8時半~午後8時。メール(misonolampsos@gaea.ocn.ne.jp)でも受け付ける。(門田朋三)
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