2021.12.31 08:31
１年遅れで成人祝う 高知県南国市で代替式典、友人・恩師と再会
三山ひろしさんのパネルを囲み、恩師と記念撮影する昨年度の新成人（南国市前浜の市スポーツセンター）
市の主催。２０年度に成人となった約５５０人に案内し、対象者はドレスやスーツ、振り袖などで着飾って会場の市スポーツセンターを訪れた。
式典では、平山耕三市長が「コロナ下の逆境を力に困難を乗り越え、充実した人生をつかんでください」とエール。若者らは恩師からのメッセージ動画に頬を緩ませ、記念撮影などを楽しんでいた。
鳶ケ池中の同級生３人と再会した大阪大谷大学３年の中沢楓香さん（２１）＝大阪市＝は「先生や友達と会える機会をつくってくれた市の方々に感謝です」と笑顔。特別支援学校の教員を目指しているといい、「古里で就職して恩返ししたい」と意欲を新たにしていた。
中沢さんらの恩師で高岡中教諭の田中雅子さん（５９）は「みんな進路や夢を決めていて偉い。元気で明るく自分の道を歩んでほしい」と教え子の成長に目を細め、「１年遅れでも式ができて良かった」と、しみじみ話していた。
来年１月には香美市、土佐清水市、幡多郡大月町でも１年遅れの式典が開かれる予定。（横田宰成）
