遠藤周作の未発表戯曲３本発見　戦争とキリスト教をテーマに

2021.12.28 18:27

遠藤周作の未発表戯曲３本発見　戦争とキリスト教をテーマに

高知新聞社

　戯曲「善人たち」の草稿

　長崎市は２８日、「沈黙」などで知られる作家の遠藤周作さん（１９２３～９６年）が、太平洋戦争開戦前後の米国を扱った「善人たち」や戦国時代のキリシタン大名小西行長を主題にした未発表の戯曲原稿３本が見つかったと発表した。小説「わたしが・棄てた・女」と同じ内容だが、構成が異なる作品もあり、いずれも遠藤文学の主題である「日本人とキリスト教」が描かれている。

　長崎市遠藤周作文学館によると、これまで遠藤さんの戯曲は７本だけとされていた。３本は１９７５年以降に書かれたとみられ、いずれも遺族が寄託した資料の中にあった。

　原稿は文学館で開催中の企画展で１月４日から公開する。

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