2021.12.28 06:07
「龍虎」屏風を特別公開 京都御所、干支にちなみ
特別公開される屏風の龍(右隻、宮内庁京都事務所提供)
宮内庁は1月5日から10日まで、京都御所(京都市)で新年の干支「寅」にちなんだ屏風「墨画龍虎」を特別公開する。
屏風は左右一対で、それぞれ高さ約182センチ、横約370センチ。江戸時代中期(18世紀)に活躍した絵師・鶴沢探鯨の作で、右隻に渦巻く雲の間から姿を現す巨大な龍、左隻には龍に驚き、警戒する2頭の虎の様子が墨で生き生きと描かれている。
京都御所は何度も火災に見舞われており、嘉永7(1854)年の大火でほぼ全焼。大半の御殿や調度品が失われたが、この屏風は被害を免れ、無事だった。
宮内庁京都事務所によると、左右そろっての公開は初めて。