2021.12.24 18:51
家族の高齢者虐待、過去最多に 1万7000件、コロナ影響か
介護職員、家族・親族らによる高齢者への虐待件数の推移
厚生労働省は24日、家族や親族らによる高齢者への虐待が、2020年度は過去最多の1万7281件に上ったと発表した。新型コロナウイルス感染拡大に伴う介護の利用控えや、外出自粛により、家族らが高齢者と一緒にいる時間が増え、介護疲れやストレスが積み重なったことが影響した可能性がある。
一方、介護事業所職員による虐待は、初めて減少に転じた。ただ担当者は「家族からの相談が減っている。コロナによる面会制限で、虐待に気付きにくくなったと推測される」と指摘した。
家族らによる虐待は、前年度比353件増。これまでの最多は18年度の1万7249件だった。