2021.12.24 17:56
「食料買えない」経験4割 子どもの貧困、教育にも影響
大学またはそれ以上に進学したいと思う子どもの割合
政府は24日、子どもの貧困に関する初の実態調査結果を公表した。貧困世帯の4割近く、ひとり親世帯では3割が食料が買えない経験があった。子どもが大学進学を目指す割合も全体より低い。ひとり親世帯など貧困世帯の子どもが、生活や教育面で影響を受けている実態が浮き彫りになった。新型コロナウイルス禍も追い打ちを掛けている。
調査報告書は、親から子への「貧困の連鎖」のリスクが裏付けられたとしている。
調査は今年2~3月、中学2年生とその保護者5千組を対象に実施。有効回収数は2715組。中間的な年収の半分(約159万円)を下回る世帯を「貧困世帯」と位置付けた。