2021.12.24 16:51
鉄道係員への暴力439件 コロナ禍で減少、高止まり続く
国土交通省=東京・霞が関
国土交通省は24日、全国の鉄道で2020年度に発生した駅員や乗務員への暴力行為は439件で前年度から172件減少したと発表した。6割に当たる264件が飲酒した乗客だった。6年連続の減少だが、新型コロナウイルス禍で乗客数や飲酒機会が減っており、依然として高止まりの傾向が続いている。
国交省によると、都道府県別の最多は東京の135件。次いで神奈川、大阪、埼玉、兵庫の順。
駅コンコースで酔って寝ていた客に対応した係員3人が殴る蹴るの暴力を受けた事例や、自由席券で指定席に座っている客に移動を求め、胸ぐらをつかまれてネクタイをしめ上げられたケースがあった。