2021.12.24 15:51
文化財保護へ「匠計画」策定 人材育成や原材料確保
文化庁(旧文科省庁舎)
文化庁は24日、文化財の修理や保護に欠かせない人材育成や原材料の確保に向け、2022~26年度で目指す数値目標を示した「文化財の匠プロジェクト」を策定した。22年度当初予算案に251億円を計上。選定保存技術保持者の増員や、補助対象となる原材料の品目拡大に取り組む。
国は歴史的建造物や美術品などの制作や修理の技術を選定保存技術に認定し、伝承を支援している。現在58人の保持者を、26年度までに80人に増やす。原材料の確保では、和紙を作るのに使われるトロロアオイなど5品目が対象となっている生産者への補助制度を、用具製作も含め25品目とする。