2021.12.24 13:04
「黒い雨」救済案受け入れ 広島県・市が方針固める
広島原爆による「黒い雨」被害者救済のため厚生労働省が示した被爆者認定指針の改正骨子案について、広島県と広島市は24日、大筋で受け入れる方針を固めた。骨子案は11種類の疾病にかかっていることを認定要件としており、県・市はこれまでの厚労省との協議で「疾病を要件とすべきではない」と反論していた。
厚労省は23日の協議で骨子案を提示。疾病要件に加え、白内障の手術歴がある人も含めるとした。県と市は、高齢者の多くが白内障になっており、実質的な救済拡大につながると評価。来年度当初から新指針の運用を目指しており、早期に骨子案を受け入れることが得策と判断したもようだ。