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2021.12.20 08:00

小社会 誤用の定番

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 「姑息(こそく)」は誤用の定番とでもいえる言葉の一つだろう。本来の意味は「一時しのぎ」。ところが文化庁が10年ほど前に姑息の意味を聞いた調査では、正解した人はわずか1割台。7割以上が「ひきょうな」と誤答している。

 姑息とひきょう。なぜ、混同されがちなのか。文化庁の月報に、言葉の意味がつながりやすいからだという解釈がある。〈重要なことについて正面から取り組もうとせず、「一時の間に合わせ」で済ませることに終始すれば、「ひきょう」と見られるのが当然だからです〉。

 「ひきょうなやり方」。原告側が国に対し、強い言葉を投げつける結果になった。森友学園問題に関する財務省の決裁文書改ざんを苦に自殺した赤木俊夫さんの妻、雅子さんが国などに損害賠償を求めた訴訟だ。

 雅子さん側は、国の認諾を防ぐために高額な賠償請求額にして訴えたという。しかし国は突然、全面的に請求を受け入れ。真相解明の切なる願いは一方的に封じられた。「夫はまた国に殺された」という嘆きが悲痛に響く。

 岸田首相の姿勢が分かりにくい。自民党総裁選では「さらなる説明を」としながら、すぐに再調査を否定。今回も裁判を終結させながら、国会では「政府として真摯(しんし)に向き合う」と語った。

 繰り返す「説明責任」の答弁は、まさか一時しのぎではあるまい。不誠実な対応に終始すれば、首相が言う国民の「信頼と共感」も誤用に思えてくる。


12月20日のこよみ。
旧暦の11月17日に当たります。みずのえ とら 四緑 先負。
日の出は7時05分、日の入りは17時01分。
月の出は17時45分、月の入りは7時55分、月齢は15.8です。
潮は大潮で、干潮は高知港標準で0時22分、潮位-1センチと、12時34分、潮位84センチです。
満潮は7時09分、潮位164センチと、18時03分、潮位165センチです。

12月21日のこよみ。
旧暦の11月18日に当たります。みずのと う 三碧 仏滅。
日の出は7時06分、日の入りは17時02分。
月の出は18時40分、月の入りは8時44分、月齢は16.8です。
潮は中潮で、干潮は高知港標準で0時54分、潮位-2センチと、13時06分、潮位84センチです。
満潮は7時41分、潮位163センチと、18時35分、潮位163センチです。

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