2021.12.18 07:19
米は核先制不使用の宣言を 科学者7百人が大統領に書簡
ローマ大のジョルジョ・パリージ教授
【ニューヨーク共同】ノーベル賞受賞者21人を含む米国などの著名科学者ら700人近くは17日までに、バイデン米大統領に対し「核兵器の先制不使用」を宣言し、核軍縮を進めるよう求める書簡を公表した。バイデン政権が来年初めにも策定する見通しの新たな核戦略指針「核体制の見直し(NPR)」が「核戦争のリスクを減らす機会になる」と呼び掛けた。
バイデン氏は、同盟国の核抑止力低下への懸念などを背景にNPRで核先制不使用政策を採用しない方針と伝えられている。書簡の署名者には今年のノーベル物理学賞を受賞したイタリア・ローマ大のジョルジョ・パリージ教授らが含まれる。