2021.12.17 22:14
石炭火力、2021年は過去最高 IEA見通し、経済活動再開で
中国江蘇省で稼働する石炭火力発電所=2018年12月(AP=共同)
【ロンドン共同】国際エネルギー機関(IEA)は17日、2021年の石炭火力の発電量が過去最高になるとの見通しを発表した。コロナ禍で停滞していた経済活動が段階的に再開し、石炭の二大消費国の中国とインドで急増した。価格が高騰した天然ガスの代替としての利用が増えたことも石炭火力の発電量を押し上げた。
国際社会は温室効果ガス排出量の実質ゼロを目指すという方向性では一致するが、実現に向けた道が険しいことを浮き彫りにした。
IEAは石炭に関する報告書で、21年の石炭火力の発電量を前年比9%増の1万350テラワット時と予測した。