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2021.12.17 08:31

家族の深い愛情が原点 画家・奥谷博さん(宿毛市出身)少年期振り返る 1/16まで高知県立美術館で回顧展

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孫の「ちゃま」ちゃんを画面いっぱいに描いた「ちゃまですよ」(2014年)。「娘が妊娠していた時におなかの赤ちゃんにつけた愛称が『ちゃま』なんです」と笑顔で語る奥谷博さん(高知市の県立美術館)

孫の「ちゃま」ちゃんを画面いっぱいに描いた「ちゃまですよ」(2014年)。「娘が妊娠していた時におなかの赤ちゃんにつけた愛称が『ちゃま』なんです」と笑顔で語る奥谷博さん(高知市の県立美術館)


 宿毛市出身で文化勲章受章の画家、奥谷博さん(87)=神奈川県葉山町=の大規模回顧展「奥谷博―無窮へ」が、高知市高須の県立美術館で開かれている。新作・近作に加え、事前調査で見つかった少年時代の作品250点のうち38点が初公開されている。ほぼ傷みもなく保管され、「家族の深い愛情を感じる。僕の原点」と語る奥谷さん。その軌跡を作品とともに振り返った。

 宿毛の中心市街地から松田川を渡った対岸にある坂ノ下。1934年、その集落で農業を営む家に、7人きょうだいの末っ子として生まれた。…

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