2021.12.16 08:35
山の暮らし伝える68枚 小林勝利さん写真展 高知県仁淀川町
仁淀川町の人々を捉えた写真展と撮影した小林勝利さん(同町役場)
仁淀川上流域の人々の営みを撮り続けている高知市の写真家、小林勝利さん(79)の作品展が15日、吾川郡仁淀川町役場で始まった。山間部に生きる人たちの息づかいが感じられる写真68枚を展示している。19日まで。
小林さんは1980年から仁淀川上流域に通ってきた。2018年1月から20年3月まで、本紙に同町内の人々のポートレートと聞き取った人生を紹介する「おもかげの昭和へ」を連載した。
作品展では、連載全54回の写真と記事のほか、養蚕や農鍛冶をする人々ら未掲載の写真も展示。一点一点が山間の集落で懸命に暮らしてきた人々の物語を伝えている。
小林さんは「過酷な山暮らしの中でも、お互いに助け合い生きてきた人たちのことを知ってほしい」と話している。
展示は午前8時半~午後5時15分で、入場無料。小林さんは午前10時~午後4時、会場に滞在する。(楠瀬健太)